今年も節電対策が社会的なテーマであり、省エネルギー社会への関心はますます高まってきております。
当社は以前より三井情報株式会社のパートナーとして、省エネルギー化をシステムで実現する空調遠隔制御システム「クラウド型省エネルギーマネジメントサービス GeM2システム」(以下GeM2システム)の開発プロジェクトに携わっておりましたが、平成23年に販売代理店契約を締結し、販売を開始しております。
当社がGeM2システムの販売を開始したねらいは、このシステムが、空調のみならず建物内の様々な設備を遠隔で操作するシステムであり、省エネルギー社会に十分貢献できると確信したからです。さらに、今年は省エネ機能を一歩進め、サイバートランスジャパン株式会社が開発・販売するLED照明制御システム「IP-LED※」との相互連動を目指し、共同で開発に取り組んでおります。
このシステムの今後の目標として、スマートシティ構想やユビキタス社会などの近未来構想への実現に寄与していきたいと考えております。
※「IP-LED」は次世代インテリジェント照明でLED照明の省エネ効果をこれまでの手動操作からシステムへ自動制御にすることで制御と見える化を実現するシステムです。
GeM2システムは、データセンターから遠隔操作で空調を制御し、空調カテゴリー単位で制御を行うことで、冷やし過ぎ・暖め過ぎのムダを排除し、快適さを損なうことなく省エネを実現します。
遠隔の空調制御では、隣接した空調カテゴリーの温度や送風モードを監視し、省エネ運転へ10分間隔で自動判断して変更します。
システム導入対象建物に制御盤を設置し、制御盤とデータセンター間は、携帯電話キャリア系通信網を活用して通信を行います。この通信網を介した制御システムがクラウド型サービスにより提供されております。
通信インフラと運用マネジメントとの統合化が実現でき、低コストでLED照明と空調の両方を制御するサービスの提供が可能となります。これは社内試算ですが、GeM2システムを使うことによって電気代が1/4~1/5に抑えることができます。